感じたこと生活

感染による生活の常識の変化

感染検査と抗体検査の結果は、感染なし、抗体なしでした。

5月24日4PMに受けた検査の結果は、27日10AMにインターネットで連絡がありました。抗体がないということは、感染の可能性があるわけですから、今後も気を付けなくてはなりません。

前のニュースにも書きましたが、ニューヨーク州は、毎朝クオモ州知事によるコロナウイルスの状況説明があります。感染の人数と死亡者の数、日に日に増える数は、読み上げるたびに心から残念に思う彼の気持ちが伝わってきます。政府に対してもっと医療器具が必要でベッドが必要と訴えていました。

こうした悲痛の願いは他の州は冷ややかにコメントし、大げさだと言い大統領もニューヨーク近辺だけで違法移民のせいだと言って差別をあおる発言まで出ました。

2か月が過ぎ、感染の勢いが収まりつつある中、クオモ州知事は「犠牲者の数は減っても、一人一人も死は家族友人にとってとてもつらいものです」と言い、「今後も続けて感染をみんなで防ぎましょう」と呼びかけています。

こうして少し感染が収まって、私自身気持ちに余裕ができると、髪が長くなったのが気になったり、化粧を目と眉毛以外しないのはいかがなものだろう? と考えたり、自分たちで作る食事も、そろそろ違うものが食べたい、と贅沢なことを考えるようになりした。食料品は通常のように手に入りますが、中華料理やお寿司などは、まだまだ我慢の時です。

クオモ州知事は「マスクを洋服の一部と考えていつでもつけましょう」と呼びかけます。そして、皆で感染経路など共有しようと言っています。

感染検査と抗体検査の結果を受け、これから 少しづつ以前の生活の戻りますが、常識が変わった工夫しながらの生活になります。事務所はまだ4時間しか使用できません。部屋は消毒がされるでしょうが、気になります。部屋は誰も入らない時間が18時間ありますから、それほど神経質にはならなくてもいいのかもしれませんが、ビルに入ってエレベーター、公共トイレやキッチンは、今までのようにみんなで立ち話できないでしょう。距離を置いて離れていなくてはいけません。当然お弁当持参です。

私の事務所は徒歩で行ける距離にありますが、バスや地下鉄は必要不可欠以外の人は遠慮して混雑しないように、と言われていますので、事務所に来られない人も多いようです。こうして考えていても まだニューヨークは自粛中といえます。

人に会わなくなって、人との触れ合いがなくなって、これまでとは常識が変わりました。お店の入り口で人数制限のため店の人が立って交通整理をしています。

挨拶の仕方も変わりました。相手の表情が見えないし、ストレス貯めてる人も多いですから、こちらから挨拶します。こちらが、大げさに手を振ったりして挨拶すると、お互いマスクの下でほほ笑んでいるのを感じます。医療従事者や警官、すれ違いざまに「ありがとう」と言いながら手を振ります。そうすると嬉しそうに挨拶を返してくれます。毎日7PMの2分間、鍋、拍手、ラッパの音はどこかで「ありがとう」と言っています。

ニューヨーク州とその周りの州以外は、すでに解除されすべてのお店もレストランもバーも開店しています。人口密度の少ない州では、「感染など自分たちには関係ない、自由を重んじるべきだ」とデモまで行いました。そうした町は、今感染者が明らかに増えています。高年齢者の死者が多いのは確かですが、若者が感染を家に持ち込み家族が犠牲になる、ということを考えていません。州によっては病院も医師も少なく治療が遅れることもありえます。犠牲者が出るのは時間の問題ででしょう。

ニューヨークは、アメリカの1州にすぎませんが、もっとも人口が多くてもっとも感染者と死者が出た州ですが、もっとも皆がまとまって感染と戦っています。こんな大変な街ですが、安心です。

ところで、毎日日本のニュースにも目を通していますが、一つだけ自分がとても傷ついたことがあります。「ニューヨークでは無料で食料を配っている」との記事です。それはどのような状態なのでしょう? これを取材した記者は「ニューヨーク市民と並んで食料を受け取って大変重いので半分受け取りました」と続けています。報道するのは構いませんが、無料の食料は多くの人の大切な物で、食料品の中を知る必要も、受け取る必要もないでしょう。「一つぐらい大丈夫でしょ」と思ったのでしょうか。これは考えるのはお金がある人の考えです。日本人として恥ずかしい思いがしました。

People wear protective face masks as they wait in line to receive free food at a curbside
pantry in Brooklyn during the COVID-19 outbreak. / Photo by Mike Segar for REUTERS